ベクトルで作り上げる人外のスピード(2) 〜アラコルタ編〜
どうも〜。
ゴールデンウィークですねー。
と言っても私は特に予定はありません。
しっかりとゴールデンウィーク明けに向けて充電しようと思います。
まずは生活習慣が乱れないようにしなければ、ですね(笑)。
そういえば来月あたりに神戸フェスタ?みたいやつがあるらしいのですが、なんとバルセロナのBチームが参加するらしいです!
都合がつけば見に行きたいですね~。
さて、今回は「アラコルタ」がメインテーマです。
以前のサイの記事で一度出てきているので何となく分かっているとは思いますが、より詳しくこの動きについて見て行こうと思います。
(2)アラコルタ
以前紹介した中トラップに似ているので、ごっちゃにならないようにしておいてくださいね。
まぁ、正直中トラップともアラコルタとも見分けがつかないグレーゾーンも存在したりしますが(笑)。
アラコルタはベクトルを利用して一気にカットインしていく動きとなります。
中トラップに比べてより積極的にゴールに迫る動きと言えるでしょう。
取り敢えず動画を見てみましょうか(笑)。
前にも貼ったので2回目の人は飛ばしておいてください。
では実際の流れについて見ていきましょう。
次のようにダイヤモンドを想定します。
ここで普段はそのまま止まってボールを受けることになりますが、アラコルタは動きながらボールを受けます。
中トラップの記事を見た方は何となく想像つきますよね?(笑)
はい、内側に入り込むようにボールを受けます。
ここで、中トラップとの違いはボールを受ける時に身体の向きにあります。
中トラップは次のように身体を横方向やに向けることが多いですが、アラコルタは後ろ側を向くようにボールをもらうことが多いです。
どうしてこのようになるかと言うと、恐らくディフェンスとの距離感が原因なのじゃないかなと思います。
中トラップに比べてアラコルタはカットインすることに重きを置いているので、スピードで置き去りにするために敢えて近い距離感でボールを持とうとします。
そのため、中トラップのような向きでボールを持つと足を出される可能性があるからではないかと思います。
それではディフェンスと距離感が近いだけで相手を上手く置き去りにすることは可能なのでしょうか?
答えはノーです。
恐らくこれだけでは相手が予測してついてくることが可能かと思います。
したがって、中トラップの時と同様相手のベクトルを利用して本来以上のスピード感でカットインしていくことが大切になってきます。
ではどのようにして相手ディフェンスのベクトルを外側に向けさせることができるのでしょうか?
アラコルタに関しては大きく2つの種類に分かれているのではないかなと思います。
順番に説明していこうと思います。
①死角の利用
1つは相手ディフェンスの死角を上手く突くことで相手のベクトルを外側に持ってこさせることです。
これはどういうことかと言うとフィンタをイメージしていただきたいです。
ダイヤモンドを思い出してくださいね。
ここから裏を取りにいきます。
ここで、相手のディフェンスはボールと自分のマークを同一視野に入れることが難しくなります。
これが死角を突くという意味です。
そこで相手は後ろに下がりながら自分のマークについていきます。
ここでフィンタを思い出してください。
急にベクトルの方向を変えるんでしたね。
そこでアラコルタでは一気に内側へベクトルの舵を切ります。
すると相手のディフェンスは自分の経験上の予測から次のようなベクトルでプレスをかけようとします。
ここまでくれば勝ちです。
相手のベクトルとこちら側のベクトルを利用して一気に入れ替わるような形で中に入り込めるのです。
実際に成功させるのは難しいですが、上手くできるようになると武器になるかと思います。
参考動画
②マークチェンジの利用
こちらに関してはサイの記事で説明したかと思います。
まぁ、改めて簡単に説明しておくと次のようなサイの動きに対してマークはこのように受け渡します。
そこを上手く狙って受け渡しのタイミングを上手く見計らい「間受け」をするのでしたね。
この時相手ディフェンスは外側にベクトルが向いていますから自然とアラコルタの形になるのです。
参考動画
前も見たかと思いますが(笑)。
いかがだったでしょうか?
難易度が高い個人戦術ではありますが、これもしっかりと選択肢として持っておけると試合中のアイデアも膨らんでくるかと思います。
今回紹介した「中トラップ」と「アラコルタ」はまさにベクトルを上手く利用した個人戦術となっています。
このような相手との駆け引きも是非注目していってみてくださいね~。
次回は質問箱に届いた要望に応えようと思います~。