2-1-1システムの攻撃法について考察してみた
こんにちはー。
最近とあるツイートを見て色々と考えさせられることがありました。
人間どうせ100年後には皆死んでいるんだから権力とかプライドとかどうでも良いと思って自分のしたいことをしていくべきだ!って感じの内容でしたね。
あ~。
就活のことを考えているときにこんなツイートを見てしまうとますます自分はどこに向かって行くべきなのか分からなくなります(笑)。
本当に2年後の自分は一体何をしているのでしょうかね?
留年だけはしていないことを祈るのみです・・・。(/ω\)
さてさて、今回のタイトルは少しばかりいつもと違うものになっています。
今までは1つの現象について紹介してきましたが、今回はシステム論です。
というのも、質問箱で次のような質問が来たんですね。
2-1-1の攻撃パターンですか...。
— グロッケン(桐灰) (@giriguro) 2018年5月1日
実は定位置攻撃で2-1-1をやっているチームはほとんど見たことがなく、クリアランスの状態の初期配置がそのようになっているのが何とかあるかなという感じですかね。
あ、でもシュライカーはもしかしたら...。#peing #質問箱 https://t.co/4joQGNKp4d pic.twitter.com/Dd5rhvuFOl
ツイートにも書いてありますが、2-1-1という状態はオフェンスではなかなか珍しいシステムだと思っています。
なのでこの2-1-1自体に定石みたいなのはあまり知られてないんじゃないかなと思います。
私も正直頭の中にこれといったものはありません。
ということで、自分にとっても良い機会なので自分なりに2-1-1のシステムについてまとめてみようかなと思い、今回の記事を書くことになりました。
今までの記事に関しては自分なりにはしっかりと文献を読んだり動画を観察したりなどである程度の確証を持った状態で書いてありましたが、今回は全くそのようなことはありません!
なのでタイトルもいつもに比べて弱気になっております(笑)。
是非興味のある方は考察記事ではありますが、見てくださいね。('ω')ノ
まず、2-1-1の状態は主に2つに分けられると思います。
1つは逆Y字。
もう1つはL字型。
この2つについてそれぞれ見て行こうと思います。
(1)逆Y字
図にするとこのようになります。
Yが逆向きになっているように見えるのでこのようなネーミングになっています。
では一体この状態からどのような攻撃法があるのでしょうか?
1つ1つ見ていきましょう。
①エントレリネアスからの横ワンツー
これが実際の試合では割と見られる崩しかなと思います。
逆Y字というのは最初から選手が1人ライン間に入り込んでいるという形になってきます。
したがってそこにパスを通すというのは自然な発想かと思います。
1つのポイントとしてはライン間で受ける選手がなるべくマークを剥がした状態で受けることになります。
そのためよく見られる動きとしては最初は少し高めの位置を取っておき、ワンツーをもらいうときに落ちてくるという動きが見られます。
参考動画
プレス回避(バックパス、逆Y、エントレリネアス、横ワンツー)
②落ちてきてカーテン・ブロック
もしライン間でボールを受けれない状態だと感じた場合にはこのパターンが有効かと思います。
例えば2列目のプレッシャーがとても激しくライン間に出すのは危ないという状況を想定してみましょう。
このとき、2列目の選手はライン間で受けることをあきらめてカーテン・ブロックといったサポートに入ります。
このサポートの結果上手くカットインできたとしましょう。
すると次のようにピヴォへのパスコースが大きく空いていることが分かると思います。
したがってピヴォ当てが上手くできるかと思います。
ここで例えばブロック&コンテニューの要領を利用すると次のように3人目の動きにもつなげられるかと思います。
さらにピヴォ当てができなかたっとしても逆サイドの選手が裏を取ったり、高めの位置でボールを受けることでラインを上げることができるかと思います。
参考動画
ダイヤモンドの状態から始まっていますが、フィクソがストップすることで逆Yの形になっていることが分かるかと思います。
定位置(ダイヤモンド、フィクソのフィンタ、カーテン、フロート、カットイン、パスミス)
③アイソレーションからの縦突破
これはある意味当たり前なのですが、この逆Yという形は選手同士の距離感があるため最終ラインの選手のアイソレーションの状態と考えることができます。
したがって、次のようにドリブルの上手い選手に縦に仕掛けさせることも立派な戦術の1つになってきます。
参考動画
④サイドでのピヴォ当て
こちらも当たり前のように感じるかもしれませんが、逆Yの状態ではサイドのスペースが大きく空いています。
したがってそこにピヴォが走り込むことでピヴォ当てという形で展開することが可能です。
この時に次のような3人目の動きを狙うこともできるかと思います。
参考動画
少々分かりにくいかと思いますが、一応逆Yの形に近い状態からのゴールとなっています。
プレス回避(逆Y、偽ピヴォ当て、疑似カウンター、オーバーラップ)
⑤2列目からのジャグナウ
先程のピヴォ当てをもらうためにピヴォの選手がボールサイドへ顔を出したとします。
このように選手が動いたということは新たなスペースが生まれたということになります。
どこかというと逆サイドの高い位置ですね。
したがってここを突くような形で2列目の選手がジャグナウを仕掛けるのもありかと思います。
非常に難度は高くなってくるかと思いますが、試す価値はあるかと思います。
参考動画
⑥2列目のサイドへの移動
2列目の選手が中央からサイドへはけることで相手の混乱を生むことも可能かと思います。
例えばボールサイドへ移動したときにはこのようになります。
ここでピヴォへのパスコースが新たに創出されたことが分かるかと思います。
したがって一気にピヴォ当てを狙うこともありかと思います。
また、相手が中を絞っていてそれが難しいときはサイドへはけた選手にボールを出すことでワンツーを次のように狙って行くことも可能かと思います。
ボールサイドとは逆方向へはけた場合は1個飛ばしを狙っていくことが可能かと思います。
参考動画
実は3人旋回は理論的に途中で逆Yの形になります。
そこから今回紹介したパターンへと移行したのが次の動画です。
⑦疑似ピヴォ当て
これに関しては①とほぼほぼ一緒なのですが、高い位置でのエントレリネアスは疑似ピヴォ当てとすることができるというのは話したことがあるかと思います。
アイソレーションの話でしたかね?
したがってこの逆Yも理論的にはそれが可能になってきます。
参考動画
定位置(ダイヤモンド、コルテ、偽ピヴォ当て、アイソレーション、エントレリネアス、疑似ピヴォ当て、ケブラ、落としmダイレクトシュート、ミドルシュート)
逆Yに関しては以上となります。
長々と話してしまい申し訳ありません。(*_*)
興味のない人にはなかなかしんどい記事だったかなと思います。
今回逆Yについてまとめていて思ったのは、ダイヤモンドの状態からフィクソがフィンタしたときや3人旋回の途中段階で逆Yの形になるので、逆Yからの展開について理解するのは何も逆Yをシステムとしなくても必要なことなんじゃないかなということです。
質問者さんにとって今回の記事が果たして参考になっているか分かりませんが、少しでも助けになっていると良いなと思います。(ブログ見てますよね?(笑))
非常に長くなってしまったのでL字は次回に回します。('ω')ノ