ベクトルで見るフェイクの動き(3)
こんにちはー。
めちゃくちゃ関係ない話なんですけど、最近自然言語処理の分野の話で例としてフットサルが出てきました。
フットサルって一応意味的にはフットとサルに分かれてる単語ですけど、実際にコンピュータで処理する時は〜サルっている猿の種類と勘違いしちゃうのでフットサルという一言で扱うそうです。
はい、それだけです(笑)。
まぁ、これ以上広がらない大した話ではありませんでした(笑)。
さてさて、フェイクの動きについての解説も遂に最終回です。
長かったですね〜。
フィンタ、ピヴォット、ジャグナウ。
皆さん覚えていますでしょうか?
今回は一番最後、ケブラについて取り扱いたいと思います。
それと番外編という形でまとめきれなかったフェイクについてもちらっと紹介しようと思います。
(4)ケブラ
ケブラについては過去の記事でも取り上げたことがあったと思います。
これはポルトガル語で「折れる」という意味でしたね。
つまり、この折れるという動きがフェイクに使われることがあるんですね。
ここでちょっと注意してほしいのが、実はジャグナウも一種のケブラです。
まあ折れてますからね。
じゃあ何でジャグナウをケブラの項に入れなかったかというと、私は普段ケブラという単語を本来のケブラよりも狭義の意味、つまりこれから紹介する動きだけを指しているものとして捉えているからです。
これは用語の定義をどうするかという問題で、細かく話し出すと面倒なのでまぁこの人はケブラをそう捉えてるんだなぁと流しといてください。
何度も言いますが、本来はジャグナウもケブラを利用した動きです。
さて、私の言うケブラはどのような動きかと言いますと次の図のようにベクトルをゴール方向に向けながらふと折れてボールに近づく動きを指しています。
この動きもやはりベクトルの角度が大切になってきます。
例えば次のようなベクトルで動き出すとしましょう。
するとベクトルを変えても角度が浅いので相手からするとついていきやすいです。
そのため、しっかりと角度をつけるために最初の走り出しをしっかりと考えなければいけません。
恐らくケブラに関しては90度つけられれば十分かと思います。
このケブラは主にヘドンド(旋回)の動きで見られます。
特に3人旋回を行う上では必須のスキルとなってきますので、是非理解しておきましょう。
ケブラをした後はどうするの?となるかもしれませんがそれに関してはまた今度お話ししようと思います。
まあ基本的にはエントレリネアス(ライン間で受ける)ことを狙っていきます。
参考動画
定位置(クワトロ、ケブラ、ピヴォット、エントレリネアス、ピヴォ当て、落とし、ミドルシュート)
(5)その他
フィンタからケブラまでの4つの動きに比べると少し汎用性は劣りますが、実際の試合でちらほら見られるフェイクを2つざっと紹介しておこうと思います。
①ケブラパラレラ
パラレラのうちの一種です。
昔のパラレラの記事で紹介したかと思います。
これもベクトルの転換を利用した動きです。
参考動画
②ミニジャグナウ
ジャグナウのミニバージョンです。
ミニバージョンと言っていますが、私はサイドレーンで行うジャグナウをこのように呼んでいます。
つまりどういうことかというと純粋なジャグナウは中央レーンで折れます。
それがミニジャグナウはこうです。
このようにジャグナウの動きを行うレーンの違いで私はこのミ二ジャグナウとジャグナウを区別しています。
このミニジャグナウに関してはスペインリーグのインテル・モビスターというチームに所属しているポルトガル代表のリカルジーニョが本当に上手いと思っています。
是非彼のオフザボールの動きに注目してみてください。
参考動画
定位置(クワトロ、フィンタ、ミニジャグナウ、サイ、1個飛ばし、カンビオデベロシタード)
フェイクの動きは以上となります。
長かったですねぇ。
お付き合いいただき本当にありがとうございます。
フェイクというのはボールのない状態で行う上での基本的な部分となってきます。
また、今回はいくつかに分類して紹介しましたがそのパターンというのは本当に無限大にあるかと思います。
ピヴォも良い状態でピヴォ当てしてもらえるように常に駆け引きはしていますし、実際にフェイクの動きだけに注目するだけでもかなり見応えはあるかと思います。
是非美しいパスワークの基礎であるフェイクに着目してみてください。
あなたのお気に入りのフェイクも見つかるかもしれませんよ!
※何かこれについて話してほしい!みたいなネタがあれば是非言っていただければ記事にしようと思います。別に戦術とかでなくてもプレー分析とか選手紹介とかそんなノリでも良いです。あれば是非ご連絡ください。(ネタ切れって言わない。一応まだネタはある。)