観るフットサル

フットサルに関して、戦術等を通してその魅力を書き連ねていくだけのブログです。

初心者のためのフットサル解説 〜戦術編〜

こんにちはー。

どうでもいいんですが、最近将棋や囲碁で有名な方の話を聞くのを楽しんでいます。

やっぱり戦術を駆使するという面ではスポーツの監督が持つマインドと似た部分があるんじゃないかなーと。

一流である人達は常に謙虚ながらも貪欲で、本当に尊敬の念しかありません。

自分もいつか誰かに尊敬してもらえらような人間になりたいものです。

日々精進ですね!

 

 

 

さてさて、今回は初心者向けの記事の第2弾となります。

前回の記事はこちらです。

giriguro.hatenablog.jp

 

前はフットサルの基本的な部分について1つ1つ説明していきました。

今回はフットサルの「戦術」にフォーカスを当てて、初心者の方でも分かるように解説していこうと思います。

フットサルを知らない人はもちろん、フットサルをやったことがある人も新たな発見があるかもしれませんので是非お読みください〜。

 

 

 

 

(1)戦術の種類

まず、戦術ってどんなのがあるんや?っていう所から話していかなければなりません。

 

皆さんは戦術と聞くとどのようなものを思い浮かべますか?

具体的にこれが戦術だ!と断言できる人って少ないんじゃないかなーと思います。

サッカーが好きな人であれば、サッカーの戦術について調べてみたものの結局戦術っていうものがよく分からないまま、「ゲーゲンプレス」や「ポジショナルプレー」といった用語だけ覚えるという経験はありませんか?

 

これは勉強に置き換えて考えてもらえれば分かりやすいのですが、要はそういったサッカーのトレンドの戦術は応用問題のようなものです。

戦術にも基礎がありそれが積み重なって応用へと進化していきます。

そこの過程をすっ飛ばしてしまうと、浅い知識で止まってしまいます。

しっかりと戦術を理解しようと思ったら、面倒ですがまずは基礎的な部分から覚えていく必要性があるのです。

 

フットサルは5人対5人で行うスポーツです。

一旦ゴレイロ(キーパー)を除外すると4人対4人になります。

つまり4人組のユニットが最終的にフットサルの戦術として目指す部分になってきます。

その礎となるのが3人組の戦術、2人組の戦術、個人戦術という風になっていきます。

したがってこれらを順番に見ていくことが、フットサルの戦術を理解するための最適な方法となるのです。

 

また、これらの戦術は非常に狭い局面を想定しています。

この戦術を行なっていくベースとして「ローテーション」という概念があります。

このローテーションを知ることも非常に大切になってきます。

 

※取り敢えず当記事では攻撃における戦術のみを取り扱っています。また、なるべく必要なものをピックアップしているので当記事にあるものが全てではありません。

 

 

(2)個人戦

個人戦術は一般には戦術として捉えられることは少ないです。

いわゆるオフザボールの動きやトラップといった部分をしっかりと言語化したものがこの個人戦術となってきます。

 

①フィンタ(フェイク)

フットサルではフェイクのことをフィンタと呼びます。

つまり、相手ディフェンスのマークを外すための動きのことをフィンタと呼びます。

この個人戦術が意外とできていないために、簡単に相手ディフェンスに寄せられてしまう人も多いですね。

図にするとこんな感じです。

 

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試合中にボールをなかなか貰えない人は、まずこのフィンタの動きを意識していきましょう。

 

参考動画


フィンタ

 

参考記事

giriguro.hatenablog.jp

 

 

②中トラップ

皆さんトラップについて深く考えたことがあるでしょうか?

どうしてもトラップと言うと足元にピタッと止まるというイメージが強いと思います。

しかし足元に止めてばかりいると、相手にとってトラップする瞬間というのは絶好の狙い所となってしまいます。

したがってコートの狭いフットサルでは、この足元に止めるトラップではなく動かすトラップが多く見受けられます。

その1つが「中トラップ」です。

 

中トラップというのは簡単に言えば、ボールを中側に向かって行うトラップのことです。

コツとしてはワンタッチでしっかりと大きく動かすことで相手のプレスをかわすことです。

図にすると次のようになります。

 

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参考動画


アタカール・エルバロン

 

参考記事

giriguro.hatenablog.jp

 

 

コントラピエ

先ほど足元に止めるトラップは良くないということを言いました。

しかし、逆にボールを動かすことを相手に見せることで足元に止めるトラップを効果的に行うことができます。

その個人戦術が「コントラピエ」です。

 

トラップの前にボールに対して向かっていきます。

そこで先ほどの中トラップを行うような動作をします。

すると相手としては中側を強く警戒します。

これを逆手にとってボールを足元に止めることで逆に縦に突破するというものです。

図にすると次のようになります。

 

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参考動画

 


コントラピエ

 

参考記事

giriguro.hatenablog.jp

 

 

④アラコルタ

フットサルの戦術の名前って難しいですよね(笑)。

先ほどのコントラピエも意味が分からなかったと思いますが、このアラコルタもなかなか覚えられないですね。

ただ、これは要はアラのカットインという意味なんです。

 

どういう個人戦術かというと先ほどの中トラップと似ていて、トラップの時に一気にカットインしていくようなトラップのことを指しています。

一度フェイクを入れた状態からいきなり相手の前に入り込んで足裏でボールを中に運ぶという形が多いですね。

図で表すと次のようになります。

 

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参考動画


アラコルタ

 

参考記事

giriguro.hatenablog.jp

 

 

⑤エントレリネアス

サッカーに詳しい人であれば聞いたことがある用語ではないでしょうか?

いわゆる「ライン間で受ける」っていうやつですね。

ディフェンスにとって中のゾーンを使われると嫌なので、そのゾーンでボールを受けることが1つの個人戦術となっているのです。

図に表すと次のようになります。

 

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参考動画


エントレリネアス

 

参考記事

giriguro.hatenablog.jp

 

 

(3)グループ戦術

2人組〜4人組での戦術を主にグループ戦術と呼びます。

ここからはいわゆるパスで崩すという部分になってきますので、パスサッカーが好きな人は是非注目してください。

 

①ワンツー

天下の王道、ワンツーです。

パスを出した人が裏へ走ってボールを受けるというものです。

どの球技でも常識のような戦術ではありますが、非常に奥深いものでもあります。

ワンツーも主に横ワンツーと縦ワンツーに分けることができます。

図に表すと次のようになります。

 

横ワンツー

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縦ワンツー

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参考動画


横ワンツー


縦ワンツー

 

 

②パラレラ

このパラレラはフットサルの戦術における基本中の基本と考えられています。

パラレラを知らない人はフットサルを知っているとは言えません。(ほんまかは知らない(笑))

動きとしてはとてもシンプルで、サイドライン付近ある縦のスペースに走っていってボールを受けることを指す戦術です。

図に表すと次のようになります。

 

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参考動画


パラレラ

 

参考記事

giriguro.hatenablog.jp

 

 

③ジャグナウ

こちらも先ほどのパラレラと同じくらいフットサルのいろはとして重要視されている戦術です。

ジャグナウと言うと分かりにくいですが、要はディアゴナル、つまり斜めという意味です。

パラレラではボールに近づくような動きをしていますが、このジャグナウは逆に離れていくような動きをすることでボールを受ける戦術となってきます。

図に表すと次のようになります。

 

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参考動画


ジャグナウ

 

参考記事

giriguro.hatenablog.jp

 

 

④ピヴォ当て

ピヴォって何か覚えていますか?

ピヴォというのはサッカーでいうフォワードの位置に当たる一番前の選手のことでしたね。

このピヴォにパスを出してそのピヴォからもらったボールをシュートまで持っていくという一連の流れを2人組の関係として捉えることができます。

図に表すと次のようになります。

 

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参加動画


ピヴォ当て

 

参考記事

giriguro.hatenablog.jp

 

 

⑤カーテン

このカーテンはフットサル特有の戦術だと思われます

どういう戦術かと言うと、ボールを持っている味方の選手を助けるために相手ディフェンスと味方の選手の間に入っていく動きのことを言います。

図に表すと次のようになります。

 

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参考動画


カーテン

 

 

⑥サイ

動物のサイではありませんよ。🦏

正直サイって未だにはっきりとこう!って決着が着いている戦術名ではありません。

まあ取り敢えずいわゆる「抜ける」と呼ばれている動きのことだと思ってもらえれば良いと思います。

「3 on line」や「1個飛ばし」といった用語も関連してくるので、是非興味のある人は検索してみてくださいね。

図に表すと次のようになります。

 

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参考動画


1個飛ばし

 

参考記事

giriguro.hatenablog.jp

 

 

⑦エル

これはLという意味です。

てかスペイン語とかではなく、日本で生まれた用語だと思います。(多分)

偽ピヴォと呼ばれるサイドに張ったピヴォにパスを出した後のシュートまでの崩しのパターンのことを指しています。

言葉では表しにくいので図や動画で理解してもらえれば(笑)。

 

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参考動画


エル

 

参考記事

giriguro.hatenablog.jp

 

 

(4)ローテーション

ローテーションはチームとしてフットサルをしていくにおいて大事な部分になってきます。

基本的なものを挙げておきますが、種類は色々とあるので是非興味があればこのブログの他の記事などで勉強してみてください。

 

参考記事

giriguro.hatenablog.jp

 

 

①エイト

フットサルが好きな人は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

このエイトはローテーションとしてはかなり基本的なものになってきます。

ダイヤモンドのシステムではピヴォにパスを出すことを目指しながら後ろのアラとフィクソの3人でボールを回します。

その時に、ピヴォへのパスコースを作りながら上手くプラスをかわしてラインを上げていくためのローテーションが「エイト」です。

図にするとこんな感じです。

 

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参考動画


定位置(ダイヤモンド、エイト、カーテン、ピヴォ当て、落とし)

 

 

②4人旋回

旋回はヘドンドとも呼ばれます。

旋回にも種類があり、今回は4人での旋回によるローテーションを紹介しておきます。

本当に特別なことは何もなくただ回るだけになってきます。

その中で空いたスペースやマークが外れた選手にボールを出すという形になってきます。

図に表すと次のようになります。

 

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参考動画


ミドルプレス(対クワトロ、4人旋回、ジャンプ、ゴレイロアタック)

 

 

 

 

ということで今回の記事は以上となります。

いかがだったでしょうか?

フットサルの戦術について基本的なものを見てきました。

実はまだまだフットサルの戦術には奥深いものがたくさんあります。

このブログ内で紹介しているものもあればそうでないものもありますし、是非興味のある人は調べてみてくださいね。

1人でもフットサルの戦術に興味を持つ人が増えることを願ってやみません。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

 

次の記事の内容については未定でございます。