ディフェンスの間を突く「エントレリネアス」
こんにちは〜。
巷ではサッカーのワールドカップで話が盛り上がってますね。(執筆当初はまだワールドカップ前だった、つまりめっちゃサボってましたごめんなさい(*;ω人)ゴメンネ...)
個人的推しはアイスランドなので、まずはグループリーグ突破を祈っております。
後、私事ではありますが来季から大阪府リーグのチームの監督をすることになるかもしれません。(一番下のカテゴリーなのでほんまに大したことないです)
まだ暫定の部分もありますが、自分なりに頑張ろうと思っています。
興味のある人がいればお声がけください。
さて、今回のテーマは「エントレリネアス」です。
いや、読みにくいですね(笑)。
結構最近ではサッカーの方でも注目されている個人戦術ではないかなと思います。
日本語でも分かるように言い換えると「ライン間」。
ラインというのは守備ラインのことです。
つまり俗に言うディフェンスの間で受けることを言います。
図にするとこんな感じですね。
このエントレリネアスはゾーンディフェンスを攻略する際に非常に重要な手段となります。
何故ならゾーンディフェンスにとってこのライン間が一番マークの所在が曖昧になる可能性が高いからです。
ここを上手く突くことはゾーンディフェンスを崩す大きな鍵の1つとなってくるわけです。
もちろんマンツーマンでもこのライン間で受ける動きはは非常に大事になってきます。
では、このエントレリネアスについて詳しく見ていきましょう。
エントレリネアスを解剖するに当たって、切り口を
(1)エントレリネアスへの入り方
(2)エントレリネアスからの展開
に分けて見ていこうと思います。
このエントレリネアスはサッカーにも役立つ戦術ですから、是非フットサルを知らない人もサッカーに置き換えて見ていっていただければなと思います。
(1)エントレリネアスへの入り方
1つ目はエントレリネアスの入り方、つまりどのような形でライン間に入っていくかを整理してみようと思います。
もちろんパターンなんて無数にあるっちゃあるのですが、大雑把に3つほどに分けて紹介していこうかなと思います。
①フィクソが上がって受け渡しのズレを狙う
まず最初に紹介するのはこちらになります。
これはダイヤモンドというフォーメーションを想定した状態でのパターンとなります。
フィクソの選手(最後方にいる選手のことですね)がここから前線に抜けていく動きをすると仮定します。
ここでマンツーマンならば相手のピヴォの選手がそのままついていくのですが、ゾーンディフェンスの場合相手は次のようなマークチェンジを行います。
この瞬間を狙ってライン間で受ける。
これが1つ目のパターンとなります。
参考動画
定位置(ダイヤモンド、バックカット、エントレリネアス、偽ピヴォ当て、オーバーラップ、シュートパス)
②逆アラが近づいてもらう
次に紹介するパターンは逆サイドから選手が近づいてきてライン間に入るというパターンです。
これもダイヤモンドの状態を想定します。
ここから逆サイドにいるアラがボールを持っているアラの選手のもとへと近づいていきます。
中央付近でストップしボールを受けるとあら不思議。
自然とライン間でボールを受けていることになります。
ちなみに個人的にはこの現象を「逆アラ」と呼んでいます。
これが2つ目のパターンとなります。
ちなみにこれに関しては次の記事でも言及しております。
参考動画
ローキックイン(偽ピヴォ、3人旋回、エントレリネアス、横ワンツー、フロート、ワンツー崩し)
③フラッシュしてもらう
次のパターンを紹介します。
まず人によっては恐らくフラッシュってなんぞやと思うでしょう。
僕はボールに対して高い位置から素早く近づくアクションをフラッシュと呼んでいます。
バスケットボールとかでは割と使われる用語ではないでしょうか?
具体的にどのような動きなのか確認してみましょう。
先ほどと同様のダイヤモンドでも良いのですが、今回はピヴォの選手がサイドに張っている偽ピヴォダイヤモンドについて見ようと思います。
この状態から偽ピヴォがボールホルダーに対して一気に近づき、ボールを受けます。
タイミングを見計らい全速力で行えばフリーに近い状態でボールを受けることも可能なアクションです。
フラッシュだけでも覚えてみてください(笑)。
多分サッカーやってる人も自然にやっているとは思いますが。
参考動画
さて、基本的に私は以上に分類されると考えています。
そもそもフィールドプレイヤーは4人しかいないのですがから、ボールホルダーを基準にするとパスラインの構築する関係は3つしかありません。
つまり、エントレリネアスに関しても基本的には先ほどの3つにしか分類されません。
それぞれについてフォーメーションごとにディテールが異なってくるわけです。
ということで今までは基本的にダイヤモンドを中心に考えていましたが、クワトロではどのような形になるか、図と動画でさらっと説明しようと思います。(ボックスはクワトロが間延びしたイメージを持つとクワトロから想像つくかと思います。
クワトロ編
①フィクソが上がって受け渡しのズレを狙う
参考動画
クワトロによる崩し(中トラップ、バックカット、エントレリネアス、アラコルタ、パスミス)
②逆アラが近づいてもらう(※クワトロの場合、アラではない)
参考動画
③フラッシュしてもらう
参考動画
ミドルキックイン(クワトロ、4人旋回、エントレリネアス、鋭角パス、インターセプト、ショートカウンター、1対2)
ということでエントレリネアスへの入り方は以上となります。
いかがだったでしょうか?
ライン間で受ける動きにも色々と種類があることを知っていただけたかと思います。
次回はエントレリネアスをしてからの展開、つまり実際にこのエントレリネアスを利用してどのように崩していくかについて見ていきます。
興味のある人はぜひ次回も読んでみでください。( `ー´)ノ