観るフットサル

フットサルに関して、戦術等を通してその魅力を書き連ねていくだけのブログです。

ピヴォという汚れ役 (1)

こんにちはー。

相変わらずだらだら続けています。

この前スペインではスペインカップ(?)という大会が行われ現在スペインで最強と言われているインテル・モビスターを破ってハエンというチームが優勝しました。

インテルを含む3強のうちのバルサとエルポソは初戦で敗れるなど、なかなか波乱の多い大会を象徴する終わり方だったなと思います。

今度スペイン代表が招集されるのですが、そのハエンで活躍しているChinoという選手が呼ばれるらしいので非常に楽しみですね。

そろそろスペイン3強の時代に終焉が来るかもしれないですね。

個人的にはParruloというチームを応援しているのですが、現在降格争いをしていてヒヤヒヤしています。

是非残留を!!!

 

さて、今回はピヴォというポジションについて話したいなと思います。

ピヴォってどこかのポジションか分かりますか?

サッカーでいうFWの位置にあたる選手をピヴォと呼びます。

基本は1人が務めますが、たまに2人いてダブルピヴォなんで呼び方をしたりします。

クワトロというフォーメーションではピヴォは存在しません。

0トップみたいな感じですね。

 

このピヴォの選手は実はかなり専門性が高いと言われています。

サッカーでのFWと言えばメッシやクリロナのようなものすごくドリブル、シュートの上手い選手というイメージがあるのではないでしょうか?

しかし、実際のピヴォというのはなかなかドリブルができません。

そもそも相手のフィクソ(サッカーでいうDF)の寄せが非常に激しいのです。

したがってピヴォは背負ってプレーすることが求められます。

つまり、イブラヒモヴィッチルカクのようなフィジカルモンスターなんかを思い浮かべてもらえるとイメージがつかめるかと思います。

いわゆるポストプレーが上手い人がこのピヴォの位置に入るんですね。

日本代表だと大迫選手がよく身体を張ってるあれのことをポストプレーと言います。

 

フットサルにおいても化け物みたいなフィジカルを持ってる人がこのピヴォという位置に入ることが多いです。

加えて身体の使い方が上手くないとこのピヴォは務まりません。

ピヴォの選手はボールをしっかりとキープする能力が必要とされます。

そのため、上手く相手のフィクソを身体でブロックしてボールを守るのです。

 

色々と話してきましが、ではどうやってこのピヴォを使って攻撃を組み立てていくのでしょうか?

実は昔からフットサルでは「ピヴォ当て」という用語があるほど、ピヴォにパスを出すことを特別視しています。

ピヴォ当てを行うまでの過程、ピヴォ当てをした後の過程。

色々なパターンがありますが今回はピヴォに焦点を当てて話していきたいと思います。

 

ピヴォはキープしながら主に3つの選択肢を頭に入れています。

(1)落とし

(2)反転

(3)やり直し

 

それぞれについて見て行きましょう。

 

(1)落とし

ピヴォがキープしている間、他の選手は一体何をしているのでしょうか?

多くの選手がこのキープの間にゴールに向かって走ります。

ボールに絡もうとするわけですね。

実はこれは相手選手からするとかなりディフェンスしにくいです。

その理由は視野にあります。

 

ピヴォは主にゴール前に位置を取ります。

なのでピヴォがキープしているボールは相手ゴール側にあるわけですね。

それに対して相手選手のマーク、つまり攻めている側はどちらかというと相手ゴール側とは逆の方向にいます。

つまり、相手ディフェンスはボールと自分のマークを同一視野に入れることができなくなります。

したがって、彼らはボールを見るかマークを見るかの二択を迫られます。

つまり迷うわけですね。

この迷っている瞬間というのはオフェンス側からすれば非常に狙いどころとなるので、ゴール前まで走っていくんですね。

図で表すと以下のようになります。

 

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したがって、この走ってくる選手にピヴォがパスを出せばフリーでシュートを打てる可能性が高まります。

このピヴォに向かってきた選手にボールを出すことを「落とし」と呼んでいます。

 

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参考動画として落としを多く集めた動画がありますので、よければご覧ください。

何個か落とし以外も入ってます。

 


ピヴォ当て

 

 

 

 

いかかでしょうか?

ピヴォ当てというものの名前は聞いたことある人もそれがどのようなものか実感が湧いたと思います。

自分がピヴォに入ったら良いアシストができるよう頑張って身体を張りましょう(笑)。

 

(2)(3)は次回に持ち越します。

まあ残りはなんとなく字面で分かるとは思いますが(笑)。