ゴレイロはオフェンスでも活躍できる「擬似パワープレー」(3)
どうもー。
最近深夜にビールを飲みながらフットサル観戦してます。
おっさんです。
最近はスペインリーグの試合をあまり見れないのでポルトガルリーグやブラジルリーグなんかを見ています。
やはりそれぞれの国の色があり面白いです。
それにしてもブラジルは本当に半端ないですね。
3軍でも日本代表と十分やりあえるんじゃないでしょうか。
恐ろしや・・・。
さて、疑似パワープレーについて具体的に見ている途中でしたのでその続きを見ていきます。
(1)では低い位置のキックインからの疑似パワープレーを見ていましたね。
次は高い位置のキックインやコーナーキックからの疑似パワープレーについて見て行こうと思います。
(2)高い位置のキックインからの疑似パワープレー(ハーフに押し込んだ状態)
この疑似パワープレーは(1)に比べてより実際のパワープレーに近い状態になります。
チームによって陣形はもちろん様々ではありますが、主に次のような形になります。
図のようにゴレイロはハーフラインを越えてボールを受けることになります。
そのためバックパスの制約はなくなるので相手ディフェンスも簡単には詰められなくなります。
ではここからの展開を見て行きましょう。
①ゴレイロのロングシュート
先程展開を見ていくと言いましたが、実はこのパターンが圧倒的に多いように感じます。
つまり、ディフェンスが守備ブロックを作っている外からシュート力のあるゴレイロが思いっきり強烈なロングシュートをはなつのです。
わざわざリスクをかけてまで上がってくるゴレイロですから、そのシュートは枠を捉えれば簡単にはセービングできないほどの威力を誇っています。
ブラジルのゴレイロはこれが得意な選手が多いです。
また、カザフスタンのイギータ選手は疑似パワープレーを得意としておりこのロングシュートは代名詞とも言えます。
参考動画
②ゴレイロのシュートパス
①と非常に良く似ていますし、実際①と同義として捉えることもできますが今回は敢えて別のものとして考えてみます。
ディフェンスは疑似パワープレーに対して守備ブロックを敷く時にボールウォッチャーになりやすいです。
何故なら守備ブロックとはゾーンディフェンスで敷くため、ボールの位置がポジショニングのための大切な判断材料となるからです。
したがって死角を突いたファー詰めというのが決まりやすい状態にあります。
その状態を上手く作り出し、ファーへシュートパス(シュート性のパス)を送ることができれば得点の可能性はぐっと高まります。
参考動画
③1つ動かしてミドルシュート
相手も簡単にはミドルシュートを打たせてくれるわけではありません。
シュートを防ごうと詰めてくることもあります。
その時は自チームの選手が一人余ることになります。
そこにパスを出すとフリーの状態でミドルシュートが打てるわけですね。
参考動画
ミドルキックイン(疑似パワープレー、コントロールオリエンタード、ミドルシュート、ファインセーブ、こぼれ球)
④1つ動かしてシュートパス
③と同じ状況を想定します。
ここで、相手の3番の選手がシュートブロックに来たとします。
このとき、自チームの3番の選手が空くわけですが、多くのチームはこれを嫌うためにカバーリングに入ることになります。
すると、綺麗にファーの選手が空くわけですね。
これに向かってシュートパスを出すというパターンもあるわけです。
参考動画
⑤ダイレクトでの逆サイドへの展開
相手も馬鹿ではありませんので、しっかりとパスコースを限定しながらゴレイロへプレスをかけてくることもあります。
その時に思い出してほしいのが低い位置のキックインから始まる疑似パワープレーでのプレス回避です。
ダイレクトにサイドチェンジのパスを出したのを覚えてると思います。
あれを応用すると次の図のようになります。
これは純正のパワープレーでも使用されるプレス回避技術です。
これができるので相手ディフェンスは簡単にはプレスをかけられないのですね。
参考動画
疑似パワープレーではありませんが参考までに(/ω\)
⑥プレスを利用したゴレイロの中央突破
これは非常にリスクの高いパターンですが、成功すると得点の可能性もぐっと高まるものとなっています。
⑤と同じくパスコースを限定しながらプレスがかかるとします。
この時実は既に間が空いていることがあります。
その間を狙ってゴレイロ自身がドリブルして中に持ち込みシュートを打つというものです。
リスクは高いですが、足元に自信のあるゴレイロはやってみてもいいかもしれませんね。
参考動画
シュートではありませんが中央へゴレイロ自身が持ち込んでいます。
⑦ライン間を利用する
ゾーンディフェンスにとって弱点となってくるのがディフェンス同士の間、いわゆる「ライン間」です。
このスペースを突くのが今回のパターンです。
ライン間でボールを受けるとマークの所在が一瞬混乱します。
この時に振り向ければそのままシュートを打てば良いですし、無理ならばリターンもしくはサイドへと展開します。
図にすると次のような形ですね。
参考動画
サイドに展するパターンです。
以上となります。
いかがでしょうか?
ハーフに押し込んだ状態の疑似パワープレーについても概観を掴んでいただけたかと思います。
低い位置であろうが、高い位置であろうが数的優位を活かしてプレスを回避するという発想は同じなので似たような工夫も多かったかと思います。
疑似パワープレーによるゴレイロの攻撃参加。
是非注目してみてください!(*´ω`*)