バスケ発祥の「ピックアンドロール」が導く未来
こんにちはー。
先日ヨーロッパのクラブナンバーワンを決めるUEFAフットサルカップの決勝トーナメントが行われました。
CLのフットサル版ですね。
準決勝ではスペイン対決が行われ接戦の末インテルが勝利しました。
僕の応援していたバルセロナは残念ながらここで敗退...。(/ω\)
インテルはそのまま決勝でポルトガルのスポルティング・リスボンを倒し優勝を果たしました。
いやー、なんだかんだ強いですね。
今シーズンは地味にまだタイトルが無かっただけにインテルとしてはリーグ優勝に向けてはずみをつけられそうですね。
自分はフルで試合を観たかったのですが、色々とあって都合がつかず見れませんでした(泣)。
こういう試合はYoutubeのUEFA公式アカウントが配信しているので、興味のある人は是非チャンネル登録してみてくださいね!(Youtuberみたい(笑))
さてさて、今回は「ピックアンドロール」を中心に話していこうと思います。
まずはそもそもピックアンドロールって何ぞやという話からですね。
ピックアンドロールというのは「ピックとロール」ということですね。
つまり「ピック」と「ロール」がそれぞれ意味を持っています。
(1)ピック
フットサルでは他にブロックやスクリーンなんて呼んだりします。
というか単発ではあまりピックとは呼びません。
ロールとセットで使いますね。
ブロックという言葉が一番日本人にとってはイメージがつきやすいと思いますが、このピックというのはボールを持っていない味方の選手がボールホルダーをマークしている守備者に対して自分が壁になるようにして進路を妨害することを指します。
言葉では分かりにくいと思うので図で表すと次のようになります。
サッカーではオブストラクション(進路妨害)のファウルが取られると思いますが、フットサルではバスケと同様意図的なブロックでなければファウルを取られません。(という風に考えられています)
このへんは非常に難しい部分ですが、じゃあ意図的でないブロックとはどういうことかというと動いて進路を妨害することです。
つまりあくまで建前としては、守備者が動こうとする走路にたまたま立っていたという形になります。
まぁ、もちろんそう都合よく行くわけがないので、相手守備者の走路を予測してそこに動くのですが。
ファウルを取られないコツとしては相手守備者が走ろうとすることにはしっかりと静止して、かつ身体が正面どうしでぶつかる場合は腕を前に折りたたんで相手選手押していないというアピールをする必要性があります。
まぁ、難しいですね(笑)。
バスケットボールではこのブロックを当たり前のように使用するので、それを見て勉強してみてくださいね。
参考動画
最後の方にピックアンドロールも入っています
(2)ロール
じゃあ次のロールとは何のことなんでしょうか。
ロールとは回る動きのことです。
でも私個人の見解としては回らないものもこのロールと考えています。
ちょっと意味が分かりませんね(笑)。
フットサルでは良くブロック&コンテニューなんて言い方をしますからこっちのイメージの方があっていると思います。
つまり、スクリーン(ブロック)をかけた後にさらにアクションを起こすのです。
どういうアクションかと言うと、これは説明しづらいので図を見てください。
まぁ、なんとなく理解できたでしょうか?
このロール部分はスクリーンでうまくマークを外した選手に対して別の相手選手がカバーしようとすることで生まれる戦術となります。
ディフェンス間に生じるギャップを突くのですね。
とまあピックアンドロールの説明はこんな感じとなりますが、なんとなく理解できたでしょうか?
因みに先程も言いましたがバスケットボールはこのピックアンドロールを含むスクリーンを利用した戦術が非常に多彩です。
つまりスクリーンに関しては圧倒的にバスケットボールの方が進んでいて、まだまだ開拓の余地はあるのではないでしょうか。
もちろんピックアンドロールが多彩ということは、ディフェンス側も多くの対応パターンを頭の中に入れていることになります。
バスケ経験者なんかと話すと本当にピックアンドロールについては色々と進んでいるなぁと感じました。
まぁ、とは言ってもフットサルでもブロックについて色々と新しい発想が生まれてきています。
例えばブロックは横側から行うものが多いのですが、これを縦側にするというものも最近では見られます。
先程動画にもちらっと出てきましたね。
参考動画
定位置(偽ピヴォ、縦ブロック&コンテニュー、ピックアンドロール)
他にもクリアランスからのパワープレーの移行ではゴレイロボールを触れないので難しいということは疑似パワープレーの記事を読んだ方はご存知かと思いますが、その時の対処法としてブロックを利用するチームが現れました。
動画で観ていただくとわかりやすいと思います。
初めて見たときは良く考えたなぁ、とおったまげました(笑)。
クリアランス(ボックス、パワープレーへの移行、横ブロック、切り返し、ウンディル、サイドシュート、シュートパス)
さらにピックアンドロールは両者がボールを持っていない時も発生します。
セットプレーでブロックをかける時です。
このとき、相手がマークチェンジを行った瞬間を狙ってブロックを外しスペースに走り込むのです。
こちらも動画を観てください。
いかがでしたか?
ピックアンドロールは現在フットサルでも常識となりつつあります。
守備側がさらに対応策を考え、それに対して攻撃側がさらに裏をかくという発展が行われていくのはほぼほぼ確実ではないでしょうか?
そしてその進化の先を走るのがバスケットボールだと思います。
これからフットサルはどんどんバスケットボールに近づいていくのかもしれませんね。
是非ピックアンドロールについてもこれから注目していってみてください。
綺麗に決まったときは本当に美しいですよ(笑)。
※記事中ではピックだったりブロックだったりスクリーンだったり色々乱用していますがもしかしたら細かな違いがあるかもしれません、ご注意ください