観るフットサル

フットサルに関して、戦術等を通してその魅力を書き連ねていくだけのブログです。

ポゼッションとカウンター

こんにちは~、お久しぶりです。

更新さぼりまくって本当にすみません。

何かあれば質問箱の方でお願いします。

今スペインのフットサル界はリーグのプレーオフが大いに盛り上がっています。

先日準決勝が終了し、インテルがハエンにスペインカップのリベンジを果たして順当に決勝へ進出を決めました。

一方のエルポソとバルセロナという好カードは結果的にバルセロナが2連勝をおさめストレートで決勝進出を果たしました。

エルポゾは細かいミスが目立ち、自分で首を絞める形になってしまったかなぁと思います。

また、バルサゴレイロのセダーノが素晴らしい好セーブを連発したのもバルセロナの勝利に繋がったかなと思います。

ちなみにエルポソはこのプレーオフの敗退を受けてドゥダ監督が退任したのですが、なんと彼が指揮したシーズンは17シーズンにも及ぶのです!

私は今年21歳になるので、私が4歳の頃からずっとエルポソの監督だったことになります。

ひえー、すごい。('Д')

フットサル版ウェンゲルみたいなもんですね。

来シーズンのエルポソがどのようなチームになっているのか、とても気になります(笑)。

 

 

さてさて、今回は具体的な戦術という話ではありません。

題名を見てもらうと分かるかと思いますが、日本のサッカーで良く議論されるポゼッションとカウンターについてのお話です。

恐らく戦術論ではなく、戦略論に近いのではないのかなと思います。

何でこんな話をするのかというと、サッカー日本代表のどたばたを見て改めて私たちはしっかりと戦略・戦術という部分に目を向けなければならないのではないかと感じたからです。

まぁすごく大義名分的に言いましたが、要は自分なりにゲームへの考え方を主張してみたいというのが大きいですね(笑)。

サッカーとフットサルが果たしてどれほど競技として似ているのかは分かりませんが、是非サッカーしか知らない人にも伝わるように書いていければなと思います。

あくまで私個人としての考え方なので、文句は受け付けません(笑)。

 

(1) カウンターvsポゼッション

 

かつてカウンターとポゼッションは対極的なものとして捉えた議論が多かったように感じます。

この大きな原因となったのはバルセロナレアルマドリードという代表的な対立構造にあるのではないのかなと感じています。

つまりバルセロナポゼッションサッカーとそれに対抗するレアルマドリードという構造に当てはめてポゼッションサッカーとカウンターサッカーを解釈し、対立する戦略として捉えたのではないでしょうか?

 

ただ、最近はその考え方に対して批判的な見方がされることが多いです。

両者は両立可能な概念だと。

ここで2つをフットサル的な観点から見てみましょう。

 

フットサルにとってポゼッションを保つというのは攻撃の上ではある意味当たり前の考え方です。

特に相手が引いて守ってくるときには闇雲に縦の意識を強くするのではなく相手ディフェンスを釣り出して距離感が間延びした所を狙っていきます。

せっかくのボールの権利をやすやすと手放すというのはフットサルにおいては少なく、多少なりともボールを保持してゴールまで繋げようとします。

そこでどれだけセーフティーに行くかという部分は調節しますが、攻撃においてはなるべく狙いを持ってボールを繋いでいきます。

 

一方のカウンターですが、こちらもフットサルでは基本的にできる時はします。

2対1や3対2状態を諦めてボール保持に切り替えるなんてことは基本的にはあり得ません。

カウンターの場面で、「俺たちはボールをしっかり回してゴールを決めたいから!」と言ってボールを落ち着かようものなら場合によっては監督からゲキが飛ぶのではないでしょうか。

もちろん、闇雲にカウンターをするというわけではありませんがフットサルにおいて数的有利というのは得点の絶好のチャンスなのでそれを自分たちで逃すなんて行為は基本的には言語道断なのです。

 

はてはて、フットサル的に考えるとポゼッションとカウンターは両方ともある意味当たり前というのはどういうことでしょうか?

これはゲーム構造を見ると意味が分かります。

 

基本的にゲームは次のようなサイクルを循環していきます。

 

攻撃→守備移行→守備→攻撃移行→攻撃→...

 

ここで攻撃移行→攻撃の部分だけ取り出して細かく見るとこのようになっています。

 

トランジション→プレス回避→定位置攻撃

 

トランジションというのは要はボールの主導権の移り変わりです。

カウンターというのはここで発動します。

一方でポゼッションというのはプレス回避や定位置攻撃において発揮される概念です。

 

どうでしょうか?

カウンターとポゼッションという概念が別のフィールドにあるというのが分かったのではないでしょうか?

因みにプレス回避で崩した時はカウンターのような状態になりますが、私はこれを疑似カウンターと呼んでいます。

 

つまり、ポゼッションとカウンターはその順番が違うため両立が可能なのです。

相手ディフェンスよって両者の比率は変わってきますが、どちらも必要な概念であることには間違いないのです。

 

(2)今のサッカー日本代表に必要なこと

 

偉そうに語ってすみません。

あくまで個人的意見ですので(笑)。

(なんでもかんでも個人的意見で責任逃れできると思うなよ〜😈)

まぁ、それで先ほどの議論を踏まえた上で現状の日本代表について述べさせていただきたいなと思います。

 

今の日本代表は恐らくポゼッションを志向しているというような状態にあるように感じます。

ハリル監督の縦への意識やデュエルという部分に対しては批判もありました。

ハリル監督解任後はボールを回す意識というのが強くなっていくと予想しています。

 

はっきり言いますが、ただのパス回しは意味が無いです。

かつてペップもティキ・タカはクソだと言い放ちました。

 

勘違いしてほしくないのは別にポゼッション率を高めること自体に問題があるわけではありません。

何がいけないかと言うと狙い所、つまりスピードを上げてフィニッシュに至るスイッチを共有していないパス回しに意味がないと言いたいのです。

そして、今の日本代表はそのようなチームになってしまうのではないかと危惧しています。

 

実はこのような感想はフットサル日本代表にも抱いています。

フットサル日本代表はクワトロという流動的にポジションをチェンジしながらパスを回して裏を狙うスタイルを取ることが多いのですが、このスイッチが見えないために怖くないチームになりがちです。

勝負を仕掛けてこないのですから、相手としては少し崩されてもすぐ立て直せば良いのです。

 

サッカー日本代表は自らこのような状況に進んでいくのではないでしょうか?

ボールを回すことに執着し、フィニッシュが見えない。

そうしているうちにカウンターを食らってしまう。

カウンターにはそこまで重点を置いていないので、ディフェンスも雑だし奪った後も勿体ないミスでカウンターのチャンスをみすみす逃してしまう。

そのような状態に陥る気がしてならないのです。

 

では日本代表に必要なことは何でしょうか?

まず、カウンターに対する意識を高めることだと思います。

何度も言いますがポゼッションとカウンターは両方可能です。

私が言いたいのは守備→守備移行における組織としてのオーガナイズをより行うべきだと言いたいのです。

ここに追い込んでここで奪い、これとこれがこうやってカウンターを決める。

そのような考え方をチームで共有することが大切なのではないでしょうか?

また、ポゼッションの方においては自分たちのスイッチを探すべきです。

サイドチェンジしたらオーバーラップをしてこいつがこうしてフィニッシュへ。

このような意識を共有すべきなのです。

 

キーワードは「共有」です。

個人個人がバラバラの意識ではいけません。

そしてしっかりとフィニッシュまでその意識は共有されるべきなのです。

一人のサッカーファンとしてこのような提言をさせていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

今回の記事は以上となります。

すみません、変な記事になってしまって。

これらは日本代表に限らず、普通のチームにも考えさせられる内容になっているのではないかなと思います。

これからも具体的戦術だけでなく、このような普遍的な戦術の話もしていければなと思います。

またブログのテーマに要望があれば言ってください。

できる限り書かせていただきます。

お読みいただきありがとうございました。(^_^)