「エル」に見る渦
こんにちはー。
お久しぶりです。
更新を長いことサボってしまい申し訳ありません。
大学生活の方で色々と忙しくなかなかブログ書く暇がありませんでした。
いや、暇はあったかもしれませんが気力が無かったです。
すみません、まだ忙しい時期が続くので更新は極めて不定期になってしまいますが是非長い目で待っていただければなと思います。
それはそうと眠いです。
最近睡眠障害がひどくて15時起きとかざらです。
頑張ってリズムを直さねば...。
そういえばそろそろ私の地元の関西リーグが開幕します。
今年こそはヴァクサ高槻には優勝してほしいですねー。
ミキハウスやSWHなど強豪がひしめいていますが、ヴァクサならやれると信じています。
高槻開催もあるのでそれは観に行こうかなと思っています。
是非興味のある方は一緒に関西リーグ観に行きましょう!
さて、今回も質問箱に来た質問への回答を兼ねた形になります。
今回のテーマの元となった質問はこちらです。
Lへのパターンですか...。
— グロッケン(桐灰) (@giriguro) 2018年5月8日
あまり考えたことなかったですね。
分かりました、エルについてはいつか書こうと思っていたので、今度記事しようと思います。 #peing #質問箱 https://t.co/UPyOuonIjx pic.twitter.com/KxsVtu8VDi
そもそもエルって何やんねん、って方もおられると思いますので、まずは基本的なエルの概念
から説明していき、そこから派生する形を紹介するという風な流れにしようかなと思います。
正直綺麗なエルってあまり見かけたことがないので参考になるかは分からないんですけど...。
(1)エルとは
はい、そもそもエルって何やねんって話ですね。
エルというのは3人で行う攻撃の際の戦術になります。
恐らくフットサルの戦術というと何となく「エイト」や「エル」が思い浮かぶほど割と有名な戦術になってきます。
過去の偽ピヴォの記事でも取り上げたことがあるので覚えている人もいるのではないでしょうか?
具体的な動きを見て行きましょう。
まず、今回は分かりやすいように次のような偽ピヴォダイヤモンドを前提とします。
ここから偽ピヴォにボールを出したとします。
ここで、アラの選手はゴール前へと走りこみます。
偽ピヴォの選手はもちろんここでパスを出せるのがベストですが、これが上手くいかなかいこともあります。
そこでこの流れを止めないためにアラが抜けたスペースへフィクソが侵入します。
そして偽ピヴォがそこにボールを落としダイレクトでフィクソがシュートを打ちます。
この時、中央へ抜けて行ったアラの選手はできればファー詰めへと入ります。
以上の一連の流れをエルと言います。
割と流れ自体は短くてシンプルかなと思います。
ただ、実際にこれをしっかりと頭の中に落とし込むことは意外と難しいです。
一応参考動画を貼っておきますのでイメージを掴んでいただければなと思います。
ハイキックイン(チョンドン、クロス、偽ピヴォ当て、エル、ミドルシュート)
(2)エルが持つ渦の性質
さて、エルについての基本的な説明が終わった所で少し幾何学的な側面からこの戦術を眺めてみましょう。
エルが実際に決まるとなぜ美しいのか。
それはそこに流動生が生じているからなのですが、その流れが一定方向にあるからだと思います。
タイトルからも何となく想像つくかと思いますが、要はその流れが渦を巻いているような形になっていると私は思うのです。
この方向に渦を巻いていると考えると逆アラはどのような動き方をするから何となく想像がつくかと思います。
実際、このエルの動きをした時は逆アラは基本的にカバーリングの位置に入ることが多いです。
つまりこの渦の概念がエルという戦術における大きな要素となっているように感じます。
(3)1個飛ばしからのエル
エルというのは結果的に偽ピヴォを固定した状態で渦を巻きます。
つまり偽ピヴォにボールがあれば良いのでそこまでの形は何もアラからのパスである必要性はありません。
そこでサイからの1個飛ばしと組み合わせたエルを行うことが可能になります。
図で説明していきます。
まず、偽ピヴォの状態を仮定します。
ここでアラがサイの動きを行います。
フィクソから偽ピヴォへ1個飛ばしのパスを出すと同時に飛ばされたアラは一気にファーサイドへと走ります。
フィクソはこれを受けてエルの要領でスペースへと侵入し、後はシュートを打つのみです。
どうでしょうか?
今まで見たことのある戦術のコンボ技といった形になっているかと思います(笑)。
因みにこの1個飛ばしをした後アラがファーに抜ける動きはジャグナウとも考えることができますから、そう考えるとピヴォから直接ファーへパスといった選択肢も考えられるようになってくると思います。
参考動画
結果的にエルにはなっていませんが、なんとなくイメージを掴んでいただければ・・・。
ハイキックイン(チョンドンの形、1個飛ばし、偽ピヴォ当て、3人目の動き、エルっぽい)
(4)アラアラのエル
エルでは偽ピヴォを固定した状態での渦が巻くということは何度も言っていますが、ここで渦の大きさを変えることで新たなパターンが生まれます。
どういうことかというと、今まではアラフィクソアラの3人を巻き込んだ渦について見てきましたがこれをアラアラの2人だけの渦に変えるのです。
どうなるか具体的に見てましょう。
今まで通り偽ピヴォダイヤモンドを基準とします。
ここで偽ピヴォにボールを出した後アラが抜けます。
この動きによってできたスペースに今まではフィクソが入り込んで行きましたが、そうではなく逆アラが入り込みます。
そしてそこからはシュートでファー詰めというお決まりのパターンですね。
エルというのはこのように関わる選手によって変化が可能かと思います。
アラアラのエルはどうしても偽ピヴォがキープする時間が長くなってしまうのとシュートの態勢が少し厳しくなりますが、その分決まった時は威力は高いように感じます。
参考動画
(5)アイソレーションにおけるエル
これに関しては先程紹介したアラアラのエルと形がほとんど同じになります。
違うことと言えばボールホルダーの態勢です。
今までは偽ピヴォがボールをキープする形として見てきましたが、これをディフェンスと正対した状態で考えます。
つまり次のような状態です。
ここからアイソレーションのために近くの選手が離れます。
それとは逆に、逆サイドの選手が近づきに行き空いたスペースへと入り込みます。
もう分かりますね(笑)。
お決まりのファー詰めです。
どうでしょうか?
これも一種のエルと考えられるのではないでしょうか。
是非参考にしてみてください。
参考動画
2:28~からの場面になります。
因みにこれがこの試合の決勝点となっています。
Futsal Cup highlights: Inter v Barcelona
ということで今回は以上となります。
今までとは違った側面から「エル」について眺めることができたのではないでしょうか?
私はエルの本質は渦にあると考えています。
是非普段からこの渦を意識していただきたいなと思います。
ブログ更新は頑張って間が空かないようにはしようと思いますが、どうぞ忙しいんだなと思ってなかなか更新できなくてもご了承ください。
何か要望等あればまた質問箱などで言っていただければと思います。
エントレリネアスについて動画を作るという話がありましたが、少々忙しいのでブログの記事で勘弁してください。
早いうちにエントレリネアス編を始めようと思っていますので。
では、さよなら〜。
今回の質問者さんへ。
記事を書き上げるのが非常に遅くなってしまい申し訳ありません。
それと質問内容はあくまでエルへの形だったと思うのですが、私の力不足であまりそのヒントとはなっていないかもしれません。
申し訳ないです。
少しでも参考になっていれば幸いです。