ジャグナウ ~矢の如く突き刺さる~ (1)
こんにちは~。
先日鹿児島から帰ってきました。
指宿いわさきホテル?ってとこに行ってきたんですけど、バブル時代を彷彿とさせつレトロなリゾート施設のような場所で趣もあり非常に楽しかったです。
熊本・大分も行ったことがあるので今度は宮崎辺りでも行ってみたいですね。
誰か誘ってください。
あと最近サッカーも観だしたので誰か一緒に観ましょう〜。
さて、前回まではパラレラについて色々と話してきました。
パラレラは競技でフットサルをしている人からすれば割と基本に当たる部分だと思うのですが、今回話す「ジャグナウ」も基本のような動き方の1つです。
ジャグナウって何やねんって話なんですが、このジャグナウは他にもディアゴナルなんかと呼ばれたりします。
恐らくこう言うとサッカーが好きな人なんかは「ディアゴナルラン」なんて単語が思い浮かんだりしたのではないでしょうか。
ディアゴナルは「対角線の」「斜めの」なんて意味があります。
つまりボールに対して対角線を走るように斜めに動く事をジャグナウと呼ぶんですね。
文字だけでは分かりにくいと思うので図をのっけるとこのようになります。
ジャグナウの場面ばかりを集めた動画もありますので、こちらも参考がてらにどうぞ。
何となくどのような動きか掴めたでしょうか?
このジャグナウを成功させるにあたって走る方の選手はある意識を強く持つことが重要だと思っています。
それは「相手選手の背中を取る意識」です。
このジャグナウという動きはボールから離れるという動きになります。
どうしてもピッチにいるとボールに関わりたいという意識からボールに近づく、もしくはその場に止まりがちです。
しかし、フットサルではそのピッチの狭さからスペースを創出するために離れる動きというのも必要になってきます。
そのためには自分のマークとの駆け引きが必要になってくるのです。
具体的に図示していきましょう。
基本的なジャグナウの初期位置です。
ここからゴールに向かって動きだします。
このときにマークしてくる相手選手に迷いを生じさせる必要があります。
そのための仕掛けとして「ボールと同一視野に入らない」ことを心がける、つまり背中側を突くということが必要になるわけです。
相手選手は自分の背中側を取られると必ず迷いが生じます。
そのまま選手を目で追いかけるのか、あるいはボールを見たままバックステップを踏むのか。(あるいはゾーンであれば受け渡すかどうかも含めて)
ここで中途半端に相手選手がついてきたとしましょう。
サッカーではスペースが大きいのでこのまま裏にスルーパスを出すことが多いです。
もちろんフットサルもそのような場合もありますが、狭い場合でも上手く受ける方法というのがあります。
動画を観てくださった人なんかはなんとなく分かるのではないでしょうか。
パラレラの紹介の時にも出てきた「ケブラ」の動きです。
ケブラとは「折れる」という意味でしたね。
つまりあるタイミングで折れることによってパスコースを創出するわけです。
そしてこれがパスの出し手と受け手のタイミングの共有にもつながります。
また、パスコースの創出にはこの折れる動き以外にもう一工夫加えることができます。
それはパスの出し手側が少し中に入ることです。
改めて2つの図を見比べてみると2人の工夫によってかなりパスコースが空いたのが分かると思います。
私はジャグナウが決まった時、まるで相手のディフェンスラインに突き刺さる矢のようだなと感じます。
このジャグナウはディフェンスラインにとって威力が大きいです。
ボールが一気に対角線を動くということは全員が視線をボールに注視しなければならなくなり、それは一時的に自分のマークを見失うことを意味するからです。
ただ、ジャグナウはなかなか上手く成功する場面を見かけません。
そのためどのような条件を満たせば上手くいくかをしっかりと見極めていく必要があります。
次回ではその条件について見ていこうと思います。